合皮用工程用剥離紙CE

海外服飾ブランドのバッグ・ベルト等の装飾に使用されるグロス調合成皮革の製造工程で使用される工程用剥離紙。剥離紙表面の平滑性が高く、合成皮革の剥離性の良さなどの点で、幅広いお客様より高評価をいただいています。

開発の経緯

新たなフィールドに対応する、高品質、高精細な「グロス調工程紙」を目指す
現在では、当社の工程用剥離紙は、高級・高品質感が求められる海外服飾ブランドなどからも引き合いをいただいていますが、以前は、剥離紙表面にピット(微小欠陥)、塗工すじが発生することで、合成皮革表面に転写されてしまう問題が存在しました。
当時、新たな顧客層となりつつあった高精細かつ美粧性の高い仕上がりを求める服飾業界のお客様より、製品の仕上がりに対して不満が寄せられたことから、これまで以上に高品質、高精細な「グロス調工程紙」の実現を目指し開発がスタートしました。

開発時の課題と解決策

製紙メーカー、自社工場と試行錯誤し、高品質な製品を開発。
まず、高精細な工程用剥離紙の実現において大きな課題となったのは、製品の表面性、平滑性、剥離性といった基本特性の見直しと具体的な向上策でした。
開発当初は、当社の一般品を中心に用紙を選定しましたが、目標とする基本特性において満足する結果が得られなかったため、専用の特抄用紙の開発をグループ企業である王子製紙に依頼。光沢が高く、表面欠陥の少ない用紙を実現するために、何度も製紙工場を訪問し、洋紙技術部のスタッフとともに完成まで試行錯誤を繰り返しました。
さらに用紙の完成後は、当社宇都宮工場にて、塗工すじ対策として塗工方式を見直し、最適な剥離剤の塗工法の確立を目指し改良を重ねた上で、最終的な製品化へといたりました。

開発後の実績と展望

新たな工程用剥離紙のスタンダードとして
より高品質、高精細に刷新された当社の工程用剥離紙は、お客様にご満足いただくことに成功しました。その後、世代を重ねるごとにさらに品質を向上し、現在では海外服飾ブランド等、より厳格な品質を追求されるお客様からもご採用いただくなど、服飾・アパレル業界に向けた質の高い工程用剥離紙として、主力製品としての位置を確立しています。
今後の事業展開としては、セミグロスタイプの拡販、デッドマットタイプの開発により、品揃えを拡充しお客様の幅広いニーズにお応えして行きたいと考えています。

開発者の声  製品開発担当:王子立来

当時は、抄造のため製紙工場へ1週間品質チェックのために出張したこともあったりと、今では懐かしい思い出ですね。当社の宇都宮工場と王子製紙の協力なくしては、製品化まで漕ぎ着けることは難しかったのではないかと考えています。

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