当社は、シール・ラベルに、印刷・加工が施される前の原紙であるタック製品、包装する、封をする、留める、などの用途に日常利用する粘着テープ製品、上記のタック製品および粘着テープ製品に属さない製品群を総称して加工品と呼称し、この3つの分野を中心として、食品をはじめ工業、電気、医療等、粘着資材が利用されるさまざまな分野で事業を展開しています。


皆さまが日常の暮らしの中で目にするシール・ラベルに、印刷・加工が施される前の原紙をタック製品(紙タックおよびフィルムタック)といいます。
当社は、王子グループ内外の優良な素材を活かし、最新の技術によりさまざまな種類のタック製品の開発・生産・販売を行っています。このタック製品からつくられるシール・ラベルは、スーパーマーケットの肉や魚の容器に貼ってある値札や、洗剤ボトルのラベルなどの身近なものから、工場で使用されるような品質管理用バーコードラベルまで多様に用いられています。さらに、剥離シート(裏紙)を剥がしてすぐに強固に貼り付けられる簡便性から特殊な工業用途にも活用されるなど、ますます利用範囲を広げています。

包装する、封をする、留める、などの用途に日常利用する粘着テープ製品を中心に、産業用粘着テープまで幅広くラインナップしています。
高機能製品として、段ボール用では荷崩れしにくいノンスリップ性と直接油性ペンで書ける筆記性を兼ね備えたクラフトテープや、段ボールに貼ったままリサイクルが可能なクラフトテープ、手で簡単にまっすぐ切れるフィルムテープなどがあります。この他に、和紙を素材としたテープ、ロゴを印刷したセロハンテープも販売しています。産業用として、空調設備などに使用される断熱・防音効果に優れたアルミテープをはじめ、両面テープやマスキングテープも取り揃えています。

当社では、上記のタック製品および粘着テープ製品に属さない製品群を総称して加工品と呼び、事業のひとつの柱としています。加工技術を活かした高性能な製品を多岐に亘り提供しています。
例えば、防湿性・防水性に優れたポリエチレンラミネート紙や、合成皮革の生産に欠かせない工程用剥離紙といった産業用途の製品があげられます。身近なところでは、適度な通気性をもった簡易カイロ用不織布や、衣類との優れた接着性を発揮する簡易カイロ用粘着フィルムなどがあります。
王子グループは、日本で初めて本格的な近代産業として製紙業を開始しました。創業者である渋沢栄一翁の言葉「論語と算盤」、すなわち道徳と経済の合一、倫理と利益の両立という理念を受け継ぎ、社会や暮らしに不可欠な製品を安定供給するとともに、経営改革や技術開発に努め、事業を通してより豊かな未来を切り拓くことを使命と認識し、自らの企業価値の最大化を目標に更なる成長を続けています。
王子タックは、王子グループ機能材カンパニーの一員として、皆様により豊かな未来をお届けするために、精力的な企業活動を続けています。
